マネーブリッジは、楽天銀行と楽天証券の口座を連携する無料サービスです。楽天銀行の普通預金に優遇金利が適用されるほか、投資に使うお金を両口座の間で移す手間を減らせます。
最初に押さえたいのは、「口座を連携すること」「自動入出金を使うこと」「金融商品を買うこと」は、それぞれ別の判断だという点です。ここでは、申し込みから生活費を銀行に残す設定まで、初めて使う人が確認したい順番で整理します。
確認日:2026年10月8日。金利・対象商品・操作画面は変更される場合があります。本文では2026年11月2日の金利改定予定を、現在の金利と区別して掲載しています。
マネーブリッジでできること
| 機能 | できること | 確認したい点 |
|---|---|---|
| 普通預金の金利優遇 | 条件を満たす楽天銀行の普通預金に優遇金利を適用 | 月末の設定状況、預金残高、対象支店 |
| 自動入出金(スイープ) | 対象商品の買付時に不足額を自動入金し、証券口座の対象資金を銀行へ自動出金 | 対象商品と、両口座に残す金額 |
| らくらく入出金 | 必要なときに自分で操作して資金を移動 | 自動入出金とは別の機能 |
| ハッピープログラムとの連携 | 対象取引に応じて楽天ポイントなどを獲得 | 別途エントリーと取引条件の確認が必要 |
マネーブリッジ自体の利用料と、スイープによる入出金手数料は無料です。株式や投資信託を購入する場合の手数料・費用まで、すべて無料になるという意味ではありません。機能の全体像は楽天証券のマネーブリッジ案内で確認できます。
優遇金利はいつから?現在と改定後を分けて確認
優遇金利は、月末時点でマネーブリッジの設定が完了している場合に、その翌月の1か月間適用されます。申し込んだその日から金利が変わる仕組みではありません。
| 楽天銀行の普通預金残高 | 2026年10月8日時点 | 2026年11月2日からの予定 |
|---|---|---|
| 1,000万円以下の部分 | 年0.48% | 年0.58% |
| 1,000万円を超える部分 | 年0.42% | 年0.52% |
いずれも税引前の年利。別途条件のあるボーナス金利は含みません。利息には原則20.315%の税金がかかります。普通預金の金利は変動し、預入後にも変更される場合があります。
例えば10月中に設定が完了し、10月末も設定を維持していれば、11月1日から優遇対象になります。ただし、上の改定後の金利になるのは11月2日からです。月初と改定日を混同しないようにしましょう。
第一生命支店・OKB支店・NCB支店・JRE BANK口座は、この優遇金利の対象外です。最新条件は楽天銀行の商品詳細説明書、改定内容は2026年9月18日のお知らせを確認してください。通常金利やボーナス金利を含む変更は、楽天銀行の11月金利改定をまとめた記事でも整理しています。
申し込み前の確認と連携の始め方
対象は、楽天銀行の普通預金口座と楽天証券口座を持つ18歳以上の個人です。家族の口座同士を組み合わせるのではなく、本人名義の両口座を連携します。氏名・生年月日・住所が異なっていると申し込めないため、引っ越しや改姓後は両社の登録情報を先にそろえてください。
- 両方の口座開設を完了する。既に口座がある場合は、重複して申し込まず次に進みます。
- 公式ページの「マネーブリッジの申込」から手続きする。楽天銀行へのログイン後、案内に沿って連携先や規定を確認します。
- 受付完了ではなく、設定完了を確認する。営業日17時までの申し込みは原則として当日19時以降、17時以降や休業日は翌営業日扱いです。
- 楽天証券側でスイープと残す金額を確認する。新規連携では、登録完了時点から自動入出金が使えるため、取引を始める前に確認します。
入口は楽天証券の公式案内、利用資格は楽天銀行の利用規定で確認できます。口座開設の申し込みと、マネーブリッジの設定完了は同じではありません。
スイープの仕組みと「残す金額」の設定
対象商品を買うとき、楽天証券の買付可能額が足りなければ、不足分が楽天銀行から自動で入金されます。一方、証券口座の出金可能な預り金は、原則として毎営業日21時以降に楽天銀行へ移ります。売却代金は受渡後が対象で、未受渡の資金や注文に拘束されている資金まで直ちに戻るわけではありません。
ここで先に決めたいのが、生活費と投資に使うお金の分け方です。「楽天銀行に残す金額」を設定すると、その金額をスイープによる入金に使わず銀行側に留めておけます。
設定例:銀行残高が20万円で、次のカード・公共料金の引き落としに備えて12万円を残すなら、銀行に残す金額を12万円にします。この例では差額8万円がスイープで使える資金の目安です。残す金額は口座の残高を増やしたり、引き落としを保証したりする機能ではないため、実際の支払額と残高は別途確認します。
楽天証券のPCサイトにログインし、「マネーブリッジ」から自動入出金の設定画面へ進むと、銀行側・証券側それぞれに残す金額を変更できます。証券側に残した資金は銀行へ自動出金されないため、銀行の普通預金金利が付く資金とも区別してください。
また、投資信託の積立では「証券口座」からの引落がスイープの対象です。楽天カードで決済する積立など、別の引落方法と混同しないことが大切です。対象商品・例外・設定手順は自動入出金の公式案内を確認できます。
「らくらくマネー運用」「楽天・マネーファンド」との違い
似た名称でも、お金の置き場所が違います。マネーブリッジのスイープで銀行に戻したお金は普通預金、楽天・マネーファンド(MRF)に回したお金は投資信託です。
| 比較する点 | マネーブリッジのスイープ | らくらくマネー運用(円) |
|---|---|---|
| 主な役割 | 銀行と証券の資金移動 | 売却代金などの待機資金をMRFで運用し、買付時に充当 |
| 待機資金の置き場所 | 楽天銀行の普通預金など | 楽天・マネーファンド |
| 生活費の引き落とし | 銀行残高として支払いに利用 | MRFのまま自動でカード代などに充当はされない |
| 元本・保護制度 | 銀行の円預金は預金保険制度の対象 | 投資信託は元本保証がなく、預金保険制度の対象外 |
楽天銀行の預金保険による保護は、対象預金を合算して元本1,000万円までとその利息です。口座連携だけで株式や投資信託を購入するわけではありませんが、購入した金融商品にはそれぞれ価格変動などのリスクがあります。
らくらくマネー運用(円)を併用する場合、対象商品の買付資金は、預り金(円)、楽天・マネーファンド、楽天銀行の順で利用されます。設定条件は楽天証券の比較・サービス案内、新サービスの概要はらくらくマネー運用の解説記事をご覧ください。
どんな人が確認しておくとよい?
両口座を既に持っていて、普通預金の金利条件を見直したい人や、証券口座への入金を毎回手動で行っている人には、確認する価値があります。まずは連携状況を確認し、自動入出金を使う場合は銀行に残す金額まで決めると、日々の管理につなげやすくなります。
一方、楽天証券を使う予定がなく、今の銀行・証券で資金管理が完結しているなら、金利の数字だけで急いで口座を増やす必要はありません。得られる利息の差と口座管理の手間を比べて判断できます。自動移動を使いたくない場合は、口座連携とスイープの設定を分けて確認しましょう。
マネーブリッジのよくある疑問
投資をしないと優遇金利は使えませんか?
普通預金の優遇金利の条件は、対象口座で前月末までにマネーブリッジの設定が完了していることです。株式・投資信託の購入は、この金利優遇の必須条件ではありません。楽天市場のSPUや取引によるポイント獲得は別の制度なので、それぞれの条件を確認します。
連携しただけで、預金がすべて投資に回りますか?
連携だけで金融商品を買うことにはなりません。スイープは、対象商品の注文などに応じて必要な資金を移す機能です。ただし既存の積立や注文がある人は、その設定も含めて確認してください。
あとから解除できますか?
スイープだけを止める場合は楽天証券の自動入出金設定で解除します。マネーブリッジ自体を解除する場合は、楽天銀行の「商品・サービス一覧」→「マネーブリッジ」から手続きできます。連携を解除するとスイープも利用できなくなるため、次回の積立や注文に必要な入金方法を先に確認しておきましょう。
解除翌月はマネーブリッジによる金利優遇の対象から外れます。手続きの入口と注意点は楽天銀行のマネーブリッジ案内に掲載されています。
申し込み後、設定できているか分からないときは?
楽天銀行・楽天証券のログイン後画面で連携状況を確認します。優遇金利は翌月適用のため、連携直後の金利表示だけでは判断できません。登録情報の不一致がないかも確認し、解決しなければ両社の公式窓口へ問い合わせてください。