楽天証券のポイント投資は、対象の楽天ポイントを1ポイント=1円として金融商品の買付に使うサービスです。投資信託では通常の購入と積立の両方に対応し、NISA口座でも利用できます。ただし、期間限定ポイントや他社ポイントから交換した楽天ポイントなどは使えません。
「ポイントを使う投資」と「楽天PointClubのポイント運用」は別サービスです。また、ポイント投資を少額で始めることと、楽天市場のSPU条件を達成することも分けて考える必要があります。この記事では投資信託の始め方を中心に、使えるポイント・設定・SPUの条件を整理します。
条件は2026年10月11日時点の公式情報です。ポイントを使っても購入する金融商品の値動きや損失リスクは変わりません。
楽天証券のポイント投資でできること
| 項目 | 投資信託のポイント投資 |
|---|---|
| ポイントの価値 | 1ポイント=1円として買付代金に利用 |
| 購入方法 | 金額指定のスポット購入・積立注文 |
| 最低購入額 | 一般に100円以上1円単位。銘柄の最小申込単位に従う |
| 使い方 | 代金の一部または全額にポイントを充当 |
| 対象口座 | 特定口座・一般口座・NISA口座 |
| 値動き | 購入する投資信託の価格により増減。元本保証なし |
100円の買付なら100ポイントを使う方法も、1ポイントと残り99円を組み合わせる方法もあります。「1ポイントから使える」は「1円分だけで、どの商品でも買える」という意味ではありません。金融商品ごとの最低購入額を満たす必要があります。
出典:楽天証券「ポイント投資(投資信託)」(2026年10月11日確認)
使えるポイント・使えないポイント
| 種類 | 投資信託への利用 |
|---|---|
| 対象の楽天通常ポイント | 利用可能 |
| 楽天証券ポイント | 投資信託では利用可能。SPUを狙う場合は楽天ポイントコースを確認 |
| 期間限定ポイント・SPUでもらった期間限定ポイント | 利用不可 |
| 他社ポイントから交換した楽天ポイント | 利用不可 |
| 期限切れポイント | 利用不可 |
通常ポイントの表示があっても、交換元などによって対象外になる場合があります。楽天証券ポイントを楽天ポイントへ手動交換した分も対象外です。一方、楽天証券ポイントコースから楽天ポイントコースへ変更した際の自動交換分は利用可能と公式に案内されています。使えない場合は残高の総数だけでなく、利用可能なポイントの内訳を確認しましょう。
期間限定ポイントを消化したい人は、投資へ回す前提にせず、期間限定ポイントの使い道から利用先を探してください。
ポイント運用との違いは「金融商品を買うか」
| 比較項目 | 楽天証券のポイント投資 | 楽天PointClubのポイント運用 |
|---|---|---|
| 仕組み | 金融商品を実際に購入する | 運用結果に連動してポイントが増減する疑似体験 |
| 証券口座 | 必要 | 不要 |
| NISA | 対象商品・買付方法に応じて利用可能 | 対象外 |
| SPU | 対象の取引と設定条件を満たす場合のみ | 対象外 |
| 資産の扱い | 買った金融商品を保有する | 運用中のポイントとして管理する |
ポイント運用で増減を見ることと、証券口座で投資信託を保有することでは、取引や管理の仕組みが異なります。どちらもポイントが必ず増えるサービスではありません。「口座開設なしで体験したい」のか「金融商品を保有したい」のかを先に整理しましょう。
出典:楽天PointClub「ポイント運用・ポイント投資の違い」(2026年10月11日確認)
出典:楽天PointClub「ポイント運用」(2026年10月11日確認)
投資信託でポイント投資を始める手順
- 楽天証券の口座を用意し、ポイントコースと楽天IDとの連携を確認する。楽天通常ポイントを使う場合は楽天ポイントコースを設定する。
- 投資対象・値動き・費用を理解できる投資信託を選び、スポット購入か積立かを決める。
- 口座区分と購入金額を設定し、使うポイント数またはポイント利用上限を設定する。
- 注文前に、ポイント充当額・現金などで払う残額・対象口座を確認する。
- 注文後は取引履歴・約定結果を見て、設定したポイントが実際に使われたかを確認する。
楽天IDと証券口座の連携では、氏名のフリガナ・生年月日・メールアドレスまたは郵便番号の一致が必要です。ポイントが表示されない場合は、利用中の楽天IDと登録情報を確認してください。
スポット購入は注文ごと、積立は共通設定
スポット購入では、注文画面で利用ポイント数をその都度入力します。積立では、全ての利用可能ポイントを使う・毎月の上限を決める・毎日の上限を決める、といった利用設定ができます。
積立のポイント利用設定は、対応する引落方法の積立注文へ共通で適用されます。複数のファンドを積み立てている場合、「このファンドだけに使う設定」と思い込まず、他の積立で先にポイントが使われる可能性も確認しましょう。
出典:楽天証券「積立設定 操作ガイド」(2026年10月11日確認)
楽天カード積立では前月にポイントが拘束される
楽天カードクレジット決済では、原則として買付月の前月16日のカード認証時にポイントが拘束されます。買付日当日にポイントがあればよい、と考えないようにしてください。ポイント利用設定の変更も、公式案内では前月16日午前3時までが対象です。
ポイントを使った分はカード決済額から差し引かれます。例えば積立30,000円に500ポイントを使う場合、カード決済額は29,500円です。カード利用で貯まる積立ポイントと、SPUの取引額判定は同じ計算ではありません。
出典:楽天証券「クレカ積立」(2026年10月11日確認)
NISAでも使えるが、制度と商品条件は確認する
投資信託のポイント投資はNISA口座に対応しています。NISAつみたて投資枠では、対象の投資信託を積立購入する方法になります。成長投資枠も対象商品を確認して選びます。ポイントを使えばどの金融商品でもNISAで買える、という意味ではありません。
NISAを選ぶかどうかと、ポイントをいくら使うかは別の設定です。注文画面で口座区分を確認し、ポイント利用だけ設定して課税口座で注文していないかも確認しましょう。
出典:楽天証券「ポイント投資」総合案内(2026年10月11日確認)
楽天証券のSPUは「月3万円+ポイント利用」が条件
投資信託で楽天市場のSPU+0.5倍を目指す場合は、楽天ポイントコースとマネーブリッジを設定したうえで、当月に合計30,000円以上の対象買付を行い、そのうち1ポイント以上を使う必要があります。30,000ポイントを用意する条件ではありません。
| 例(他の設定条件を満たす場合) | 投資信託SPUの金額・ポイント条件 |
|---|---|
| 100円を100ポイントで購入 | 金額条件を満たさない |
| 30,000円をすべて現金で購入 | ポイント利用条件を満たさない |
| 30,000円の買付に1ポイントを使う | 金額とポイントの条件を満たす |
| 30,000円をクレカ積立し500ポイントを使う | 金額とポイントの条件を満たす。カード決済は29,500円 |
投資信託のSPUは月2,000ポイントが上限です。米国株式の円貨決済には別の+0.5倍条件があり、両方を満たして最大+1倍です。国内株式のポイント投資やPointClubのポイント運用は、このSPUの対象ではありません。
買付の判定日や対象外取引などの詳細は、楽天証券のSPU公式ルールで確認してください。ポイント利用設定だけを済ませても、対象買付で実際にポイントが使われなければ達成にはつながりません。
出典:楽天証券「SPU」(2026年10月11日確認)
SPUだけを目的に投資額を増やす前に
仮に楽天市場のSPU対象購入額が税抜20,000円なら、+0.5倍による増分は概算100ポイントです。これは市場での対象購入額から試算した特典であり、30,000円の投資代金に対する還元ではありません。実際の進呈は対象条件と端数処理によります。
投資商品の価格が下がれば、このポイント額を超える損失もあり得ます。もともとの積立計画が月10,000円なら、SPUのためだけに月30,000円へ増やすのではなく、生活費・手元資金・値下がりへの許容度から判断しましょう。
銀行との連携はマネーブリッジの始め方、楽天経済圏全体の倍率と費用はSPU総合ガイドで整理しています。
国内株式のポイント投資は現金も必要
楽天証券の国内株式のポイント投資では、注文時に購入代金と手数料の総額分の現金が必要です。受渡日に利用ポイント分に相当する現金の拘束が解除されます。投資信託のポイント充当と同じ感覚で、ポイントだけを用意して注文しないようにしてください。
出典:楽天証券「ポイント投資(国内株式)」(2026年10月11日確認)
よくある質問
期間限定ポイントでNISAを買えますか?
楽天証券のポイント投資では期間限定ポイントを利用できません。NISA口座を選んでも、対象外のポイントを使えるようにはなりません。
ポイントを使った分は損しませんか?
ポイントで購入した金融商品にも値下がりリスクがあります。全額をポイントで買っても、買付額相当の価値が保証されるわけではありません。
家族カードでクレカ積立できますか?
楽天証券のクレカ積立では家族カードを利用できません。証券口座と同じ本人名義の本カードが必要です。家族カードとの違いは家族カードガイドをご覧ください。
ポイント利用の設定だけでSPUを達成しますか?
設定に加え、月3万円以上の対象買付と、実際の1ポイント以上の利用が必要です。楽天ポイントコース・マネーブリッジなどの条件と、買付結果を合わせて確認します。
最初は使えるポイントと無理のない購入額を確認する
ポイント投資を始めるときは、使えるポイントの種類、購入する金融商品の仕組み、ポイントと現金の負担を先に確認します。SPUは投資計画に合う場合の追加特典として考え、ポイントを得るために必要以上の資金を投じないようにしましょう。